はこにくみ

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映画見ました! ビリギャル

birigal.jp

 

 

周囲がどんなに無理だと言っても堂々と夢を語り続けた強さ。恥や失敗を恐れずに夢に挑んだキミの強さ、それが僕には眩しかった。

キミは僕が人生を変えてくれたと言ってくれたけど、キミの頑張る姿がいろんな人の人生を変えたんだと思う。

たとえつまずいたとしてもいろんなことにトライするんだと思う。僕はキミとの出会いに心から感謝している。キミに出会えたことによって僕の世界も大きく広がった。

意思のあるところに道は開ける。僕もそれを信じて生きてゆこうと思う。

 

これは、ビリギャルこと、慶應大学に合格したサヤカ宛に塾の講師ツボタ先生からおくられたメッセージである。

 

サヤカははじめ、底辺高校の中でも停学処分を受けるほど落ちぶれた女子高校生だった。

弟をプロ野球選手に育てることにしか見向きをしない父親に対立をするサヤカ。

そんなサヤカを心配するのは、「子どもには幸せになってほしい」と心から願う母親だった。母親のことをサヤカはアーちゃんと呼び、友達のような関係でもあった。

アーちゃんの勧めで塾に通うことに決めたサヤカは、ツボタ先生という熱血塾講師に出会った。彼は、一人一人に向き合い、その生徒のの特徴を掴みながら勉強をするモチベーションを引き出すのが巧みな講師だった。

ツボタ先生の「目標は高い方がいい」というカウンセリングを受け、サヤカは慶應大学を目標に設定した。そこから、カラオケなど友人たちと遊ぶときも傍では勉強をするといった二重生活を始めた。

 

本来大学までエスカレーター式の高校に通っていたサヤカは、何もしなくても高い確率でそのまま大学に進学することができた。しかし、敢えて慶應大学を受験すると宣言することで、学校の教師からつまはじきにされてしまう。

しかし、それにもめげずに挑戦し続け、ついには大学に合格するというストーリーだった。

 

サヤカの周りにいる大人は、可能性を否定する人たち、可能性を信じる人たちに極端に分かれていることに気付く。母親のアーちゃんや塾講師のツボタ先生は可能性を信じ、父親や高校の教師たちはサヤカにレッテルを貼って可能性を否定した。

ルールや慣習、その人ならではの信念などもあるため必ずしもサヤカに厳しく接した人たちのことを否定する必要はない。だが、結局のところサヤカの人生は彼女自身が選び、掴みとることとなった。

自分自身が、若い世代の将来を選択するタイミングを応援する立場なら、せっかくだから可能性を信じる側に立ちたい。でも、無責任に応援するのはかえって危険なこともある。そんな意味では、サヤカが、熱心で実力のある塾講師のツボタ先生と出会えたのはとても幸運なことだったのだろう。

 

野望を持つ人を嘲笑い貶すのか、面白いと激励するのか、そんな大人の在り方論にもつながる内容である。これから目標を定める人たちにと、目標を定める人たちを応援する立場の人たちとを勇気付ける映画である。

 

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