タダ・ネイティブのマーケティング
現在の子どもたちを「物心ついた頃から、費用や手間、労力をかけずとも、情報もコンテンツも自由に利用できることが当然の世代」として、"タダ・ネイティブ"と名付けた。
タダ•ネイティブ!ネーミングに脱帽。
いまは不良より「星野源」 一方、流行は「あえて追わない」傾向に
流行を負わないというより、選択肢が多すぎて1つのことにまとまらないというのもあるかもしれないです。
こうした子どもたちの変化が導く未来を、酒井研究員は次のように分析する。
「まず、リアルとネットの区別がないという"空間軸の変化"から、ビジネスシーンでも『謝罪の時以外は会わないようになる』などの可能性があります。『これはリアルでやらなければいけない』とされていた常識が再編成されるのではないでしょうか」
また「古い」ではなく「昔からある」とフラットに受け止める"時間軸の変化"から、「温故知新」が見直され休眠資産が価値をもつようになる。さらに応援・協賛のために消費するという"価格軸の変化"から、「100人から100円ずつもらうのではなく、コミット度の高い1人から1万円もらう」というように収益の構造が変化する可能性を指摘した。
「子どもは10年後、大人になる。その意識と行動はいずれ日本のスタンダードになるため、彼らを守りつつ、彼らからも学んでいくのが我々の務めなのでは、と考えています」(酒井上席研究員)