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はこにくみ

細く長く続けられるブログにしたいと思います。

映画見ました!天国のスープ

 

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天国のスープ - Wikipedia

 

「このスープじゃない、何かが足りない気がするんです。」主人公の結子は、亡くなってしまった姉が残した一枚の絵を手がかりに、オレンジ色で酸味の無い、豆乳のような味のする幻のスープを求めてフレンチレストランを巡っている。息子を亡くし、それがもとで離婚をしてしまったシェフ亮介は、自分の店をたたんでしまったが、きっかけがあってとあるレストランの後継者として仕事を任せられるようになっていく。

心に大きな痛手を受けながらもその後の日々を続けていく、二つの交通事故の被害者家族の話が、にんじんのスープを介して出会う。障害を持つお姉さんが、かつて訪れ、「きっと気に入ると思う」と家族を連れて行きたがっていたレストラン、そこで出会っていた「スープを作る優しい男の人」の像は、両親が離婚をして離ればなれになってしまっていた結子の父の面影と重なるものだった。

スープは飲むのではなく、食べるもの、と結子は表現をする。料理をする人は、出来るだけ時間をかけてスープを作る。食べる人のことをそれだけ長く考えておくことが出来るから。たくさんのものが詰まったスープには、あたたかくて、どこか懐かしい味がする。

結子と亮介は、心の交流を重ね、そしてまたそれぞれ、ごく自然に自分たちの人生を踏み出していく。「心にふたをしていた」結子は、いつしか解放され、好きな人のために、手紙を書くように、ゆっくりと時間を過ごしながらスープを作るのだろう。料理をすると優しい気持ちになれるのは、食べる人のことを考える時間になるからだと気づかされた。今日の夜は、あたたかいスープを作ってみようかな。